愛媛県では、全ての県民が「えがお」で暮らせる社会をつくるため、またコロナ禍での新たなコミュニティ創出を目指し、「楽天シニア」と協働でスマートフォン(スマホ)に慣れていない県内のシニア世代へのデジタルシフト支援を始めました。
愛媛県と「楽天シニア」はデジタルシフト支援事業の第1弾として、スマホ教室を開催しています。
今回は、“海暮らし”と“山暮らし”のどちらも叶えられる自然豊かなまち宇和島市にて、「スマホ教室」と高齢者の健康の向上と地域コミュニティを盛り上げるために誕生した「うわじまガイヤ健康体操」とのコラボイベントが開催されました。
イベントは、二会場(個人宅、福祉センター)で行われ、日本郵便の清家裕二さん(宇和海郵便局 局長、写真左から二番目)、三浦有里さん(宇和海朝日町郵便局 局長、写真左から四番目)のお二人にも参加して頂きました。
午前中は、“おうちでもできるご当地体操”ということで、ガイヤ団体 鷹見ハルコ様のご自宅にて、スマホ教室、ガイヤ健康体操の様子を撮影しました。毎週皆さんで集まってガイヤ健康体操を実践しているということもあり、BGMに合わせて軽快に身体を動かす姿が印象的でした。
スマホ教室では、講師がスマホの基本的な知識や機能、設定方法のほか、LINEやCOCOA(新型コロナウイルス接触確認アプリ)を活用した情報収集や県が発信する防災や介護情報など、生活に役立つ情報の受け取り方法、そして、楽しく健康に過ごせるアプリ「楽天シニア」の使い方を教えています。
午後は、会場を宇和島市福祉センターに移動して、スマホ教室、ガイヤ健康体操の撮影が行われました。
ガイヤ健康体操の撮影では、体操を広める活動に尽力している宇和島市役所に勤める岩村さん(保健福祉部 高齢者福祉課 地域包括支援センター所長補佐)がデモンストレーターとなって、皆さんを分かりやすくリードし、良い動きに繋がっていました。
講義終了後のアンケートでは、「今日教えてもらったことを習得できるようにしたい」、「参加してよかった、また参加したい」といった喜びの声のほか、「教えてくれた事がうまく利用できない。すぐ忘れてしまいます」、「時代に少しでも遅れないようにしていきたい」と課題を感じながらも、真剣にスマホに向き合っている姿が印象に残りました。
イベント終了後、鷹見ハルコさん(ガイヤ団体:元気クラブ)と日本郵便の清家裕二さん(宇和海郵便局 局長)に当日の感想をお伺いしました。
鷹見 ハルコさん (ガイヤ団体:元気クラブ)
ガイヤ体操を始めてからの感想をお聞かせください。
鷹見
3年間、ガイヤ体操が設立されてから週に一回ずっと続けています。
ガイヤ体操を始めて、みんなが明るくなりましたね。高齢なのでシングルになっている人も多いので、家で会話する相手も居なかったりする中、集まって喋れたりと、毎週の楽しみができました。今は、コロナの影響で集まっての食事が出来ませんが、お弁当を持ってお花見をしたり、行事に合わせて楽しんでいます。
先日、年に一度のガイヤ体操の大会があり、私たちのチームは参加者の出席率がよく、賞を頂くことになりました。初めて大会に出場しましたが、他の参加チームは慣れているチームも多くてリラックスしていましたが、私たちは緊張で笑顔もなく踊っていましたね。
でも、楽しくて年に一回だから次も参加しようと考えています。ガイヤ体操がどうしてもやりたいメンバーが集まっているので欠席者が居ません。コロナなど色々ありますが、来たいメンバーが集まって楽しくやっています。
他県にガイヤ健康体操の魅力を伝えるとしたら。
鷹見
単調な体操ですから、覚えやすいですし、みんなで楽しみながら続けられることが魅力です。
スマホ教室について感想をお聞かせください。
鷹見
私は基本的な操作は出来るので、さらに色々なことを教えていただきありがたかったです。
またそういう機会があったら参加したいですね。
普段、スマホとの接点はありましたか。
鷹見
ずっとガラケーでしたが、孫の野球の情報なども入るので、LINEをやるためにはスマホじゃないと駄目と言われたので、2年前から始めました。
毎日、宇和島市がやっている万歩計を活用しているので、常に離さず持っています。
あとは、LINEで寄付を集って赤松遊園地を綺麗にしようという団体のLINEに参加しています。
今後、スマホを使ってやりたいことはありますか。
鷹見
色々と検索して調べたり、興味のあるジャンルを冒険してみたいですね。
今までは娘に教えてもらっていましたが、今後はひとりでも使いこなせたらと思います。
清家 裕二さん (日本郵便 宇和海郵便局 局長)
「スマホ教室」、「ガイヤ健康体操」をご覧になられた率直な感想をお聞かせください。
清家
皆さん元気に、ハツラツと活動されている姿が良いなと思いました。スマホ教室などが行われると世代がもっと繋がり、様々な活動へと広がるキッカケになる可能性を感じました。
今後、日本郵便として取り組みたいことはありますか。
清家
郵便局はリアルというか、来ていただきお話しすることもありますけど、新しいツールを使ってもっとお客様と近づけるキッカケが生まれたら良いなと思っています。
日本郵便インフォメーション
アプリではスマホや歩数計で測った歩数の管理、目標歩数を達成するとプレゼントが当たる抽選への応募、ラジオ体操の音声動画提供などのサービスに加え、かんぽ生命からのお知らせを配信する。プロジェクトでは今後、法人向けの健康増進サービスの提供や、地域社会における健康増進に向けた自治体との連携などを予定している。
みまもりサービスは高齢の親らと離れて暮らす人向けのサービスで、郵便局員が月1回訪れて約30分会話する。体調や生活の様子を尋ね、その内容を契約者の家族にメールか郵送で報告する。2017年10月から全国の郵便局(約2万4千)で始まり、月額は税込2500円。自治体のふるさと納税の返礼品にも使われている。
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