高齢者デジタルシフト支援(愛媛県・令和2年)
実施期間令和2年9月〜令和3年3月
愛媛県は、総務省による自治体DX(デジタル・トランスフォーメーション)推進やコロナ禍となる前から「デジタル戦略室」を立ち上げるなどデジタルシフトに力を入れている自治体の1つで、「オール愛媛」の体制で「行政」、「暮らし」、「産業」の3分野でDX(デジタル・トランスフォーメーション)を進めていました。
課題① デジタルデバイド解消
高齢化に対してデジタルの活用時に必要不可欠なのが、高齢者のデジタルデバイド解消。
愛媛県も以前から地域課題と認識しており、まずはスマートフォン未保有の方への端末取得支援と、スマートフォン保有者のITリテラシー向上支援を行いました。
課題② 新しいコミュニティの創出:高齢者の健康と地域づくり
もう1つの課題は、コロナ禍でさらに重要課題となった安全・安心な暮らしの実現に向けた地域づくり。
それに対してCOCOA、ひめシェルターのようなアプリの活用を促進し、コロナや災害など、非常時にも対応できるようスキル向上を図る一方、健康を意識した住民と地域資源(地域団体及び地域の楽天シニア加盟施設)をマッチングし、健康イベントへの参加を促すことで高齢者の健康寿命延伸サポートと地域活性化につなげました。
本事業では、上記の関連行政機関の課題解消へ向けて、下記の4つの取り組みを行いました。
4つの取り組み
1高齢者スマートフォン保有率上昇
「スマホデビュー」応援キャンペーン:愛媛県による「端末購入代金の支援制度」を活用した高齢者のスマホデビュー支援施策を行いました。スマホの購入だけで終わらせないために、楽天シニアによる手厚いデビュー後サポート支援等誰もが安心してチャレンジできる環境を構築しました。
2ITリテラシー向上:スマホ教室やよろず相談会を開催
県内各所の様々な施設で、高齢者向けにスマホ教室とよろず相談会を開催。
- 開催施設:公共施設、郵便局、大型ショッピングモール、楽天シニア加盟店、楽天モバイルショップなど
- 開催拠点:松山市をはじめ県内20市町
3地域に即したスマートフォンアプリの利活用支援
- 初心者でもわかりやすいスマホ教室のカリキュラム、教材作成から教室運営までを実施
- 自治体防災アプリなどの教材作成(紙、動画)、インストール支援から使用方法レクチャーを実施
例)COCOA、愛顔ケアねっと、ひめシェルター、うわじま安心ナビ、楽天シニアなど
4スマートフォンを活用したコミュニティの創出
地域住民に楽天シニアや楽天シニア加盟施設主催の健康イベント参加を促し、シニアは健康づくりに、そして地域の様々な施設とつながることで地域を活性化し、新しいコミュニティを創出。
- 楽天シニアアプリを活用したオンラインイベント
例)ご当地健康体操動画配信と体操動画参加によるスタンプラリー - 地域の楽天シニア加盟施設による健康イベント開催
例)健康相談や健康測定(体組成測定)ができるスマホ教室 - 楽天シニアの歩数機能とスタンプラリー機能による地域のコミュニティ形成
例)健康を意識する地域住民に加盟施設を周遊してもらうチェックインスタンプラリー、住民の歩数合計で獲得ポイント(インセンティブ)が変わるバーチャルウォークラリーを実施
地元加盟施設とチェックイン機能連動企画
地元加盟施設との連携
地域郵便局との連携によるスマホ教室
愛媛バーチャルウォークラリー
宇和島市のデジタルを活用した健康長寿まちづくり
市民の健康状態や高い介護認定率から宇和島市でスタートした仕組み(うわじまガイヤ健康体操や健康ポイント制度など)に、楽天シニアのIT知見を活用する事で、ヘルスケアデータのデジタル化やデータに基づいた介護予防施策のアプローチを実施。
令和3年度以降は、厚生労働省、国立長寿医療研究センターと協働で介護予防AI開発プロジェクトとして継続しています。
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